公明党、伊佐進一の意見に対する苦言と要望

ついに『選挙ドットコム』まで乗ってきてくれましたね。。。

これは批判記事ではありません。
問題提起であり、今後の公明党に対する要望です。

この動画の中で
「外交官をやっていたから私も言う事は言っています」
と言っていますが、現地にいる者としてあえて意見します。


仰っている事は一見、正しく聞こえます。

「なんでもかんでもデカップリングすれば良いってもんじゃない!」
それはそうでしょう。
私も中国とはお付き合いがあります。この国の政府のお仕事も頂いております。

しかしね?
我が国、日本の国民の日常生活が危険に晒されている現状は、仰っているそれとはまた次元が異なるのでは無いのか?と言いたい。
安全保障の問題も当然大事ですが、現在の喫緊の課題は
「生活上の安全問題」
であり、より具体的に言うのであれば住んでいる家の近隣の問題ですよ。
そんな二国間の産業問題じゃ無いです。
これを見過ごしているとしたら、庶民の中から生まれてきた公明党としてはちょっと観点が違うんじゃないか?と思います。

デカップリングは政治を含め産業構造などに携わる問題に大きく関わります。そこではなく、いま日本の国民が中国に対して怒っているのは日常の生活が危険に晒されている事です。

これに異を唱える方はいないでしょう?

  • 観光産業を発展させるから
  • 人手不足を解消するから

中国人に安易に免許を与える
これが正しいと思っていますか?

本来、人が、家族が住む為に買ったマンションを民泊として勝手に使い、住民に迷惑を掛ける。或いは住民を危険に晒す。そして留学生の為の道を開いた制度の裏を掻き、結果VISAを取得し違法風俗店で仕事をしている。

飲酒運転を悪いとなんか思っていないですよ。
捕まったとしたら「運が悪かった」以上の考えは浮かばない。
良いんですよ、それで。それを自国でやる分には日本人は一切困りません。
しかしそれを日本でやっているから問題なのです。

これがデカップリングする、しないとどう関係ありますか?
関係ないです。

良いですか?
私は中国との仕事歴は28年を超えました。
最初は電通さんと、後半は伊藤忠さんとやっていました。
そして自分で独立し、今に至ります。それ相応の経験値も得ました。

その中で一つ言える事があります。

あの国を日本の常識で考えてはいけないのです。

敢えて逆を言います。
日本人に個人プレーを際立たせ、好き勝手に非常識に暴れ、道でウンコしろ!と命じても、昨今のサル以下の輩はできるでしょうが、一般の方にはなかなかできません。
それは日本人として生まれ、育ってきたDNAが〝それ〟をさせないのです。

彼らのDNAに刷り込まれた常識は我々の常識と違います。

私の住むマカオは大陸からの移住に対し、非常に厳しい制限を掛けています。年に数回驚く様なニュースが流れます。それは偽装結婚で逮捕、と言うニュースです。
それも8年前に結婚した、10年前に結婚した、と言うケースでも今、摘発されたりしています。つまりその間も警察は「張って」いるのです。
あの国とわずか5kmしか離れていない国では日本の様な治安問題は起きていません。今の日本の方がはるかに治安が悪いです。
これが現実です。

偶然見かけたホリエモンのYouTube番組に出られていた前嶋和弘上智大学教授の解釈の仕方の方が遥かに優れています。

少し昔ばなしをしましょう。
コロナの発生で閉まることの無いカジノが閉鎖された2020年2月5日。大陸から来た中国人を全て退去させました。たった1日で何万人をつまみ出したのです。

私はその様子を近所のカフェの二階でこっそり見ていました。

警察車輌が来てホテルの前で停止。
防護服を着た警察官がクルマから降りてきて、ホテルに隠れていた中国人を摘み出し、クルマに乗せて国境にポイです。

TVの放送では中国人に特定して
「すぐに帰るか、刑務所にぶち込むかどっちが良いかよく考えなさい!」
と放送を繰り返しました。
ここで注意すべきポイントがあります。
誰も
「中国人を差別している」
なんて伊勢丹みたいな問題にはなりません。
そんなこと言えば入国禁止になるからです。
ではどうして日本では問題になるのでしょうか?
早い話し、日本は舐められているんですよ。

その時、日本のTVは「肺炎が心配されますが、これから中国から春節休みで大勢の観光客が…」等とやっていた訳です。
そのTVを見てて私は思わず「バカ!感染が爆発してんだぞ!」と叫びました。

そのくらいズレています。
外交官だ?
だからなんだ?
そこで生きてそこで接している人の情報には敵わないんだよ。

また先日起きた問題。
ここに記しましたが、離婚した子供たちの住所を書けと言った問題。

結局、領事は動いてくれましたが最終的な結論は
「とにかく揉めないでくださいね。向こうは悪用しないと言ってますから。」
これが答え。

しかしそれで納得できます?

その答えが来る前に私は解決しましたよ。
内容は記しませんが、このBlogに書いている通り
「あの書類は無ければ無いで良いですから」
と言う言質を引き出しました。
その手法は私の財産ですから教えませんが、揉める事なく、最終的には手を引かせた。
つまりは結論はそう言う事です。

いくら「外交官やっていました!」と言っても、具体的にこれとこれをやり遂げましたと言う目に見える成果がないと、それは愚民を騙す悪代官です。
そんなのに目が眩むような甘い人生を歩んでいません。
また今の日本人はそれほど馬鹿ではない。

ついでに申し上げるのであれば、いくら維新との対決姿勢を出しても無駄ですよ。もし本気で対決姿勢を打ち出すのであれば、まず支持母体の学会員さんに一時期とは言え、それが菅の命令で逆らえなかったとは言え、維新と協力関係を結んでやっていた事を謝罪しないと。
ある公明の議員さんは私に面と向かって言いましたよ。
「私らも組織人なんで…」
(つまりここは武士の情けだと)

しかしね?
有権者はそうはいかない。
その禊を済まさないで、先を急いでもそこには信頼感なんて生まれませんよ。

亡くなられた方ですが私の先輩である園田治夫さん、ご存知でしょう?
学会員であっても無くても、分け隔てなく接してまことに人気のある方でしたよ。それ故にあの時代を築けたと思っています。

足立氏が思い悩んだ末に選択した道を無駄にしないためにも、真っ当な順路で発言し、これ以上、支持者の期待を裏切らないよう、また日本国民の日常の安全を是非とも守って頂きたいと思うものであります。

デアゴスティーニ