自由投票から突然小池百合子への支援を取りまとめた学会・公明党の動きと菅の牽制

小池百合子氏が中小企業支援の公約を追加 選挙戦の戦略は「普段会いにくい人に会いに行く」 東京都知事選 (東京新聞)



非常に興味深い展開である。
6月16日の公明党のニュースにこのようにある。


2024年6月16日
東京都知事選 小池氏を自主的に支援
教育無償化など国全体へ波及めざす

党中央幹事会で山口代表

公明党の山口那津男代表は13日、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会で、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への対応について、都議会公明党が出馬要請した小池百合子知事が立候補を表明したことに触れ、「小池氏は政党に推薦を求めない姿勢だと思われるので、自主的にしっかり支援する態度で臨んでいきたい」と強調しました。

この段階で公明党の支援団体である創価学会への支援の要請は、あくまでも「自主投票」。
通常、創価学会の支援状況は途中で変わる事がなく、「自主投票」と言う打ち出しがあればそのまま「自主投票」。完全支援体制を敷いて臨むのなら少なくとも三ヶ月から半年前までにはその体制に入っている。

その流れから今回の知事選は明らかに「自主投票」の(はず)だった。

ところが状況が一変したのが6月23日の日曜日を過ぎた時点。

突然、学会内に組織総動員の号令が掛かる。それどころか情報提供者の住む地域は近隣に大きな総合病院がある。そこの入院患者への不在者投票の働きかけまで指令が出た。さらには投票したかどうかの有無を確認する、と。

一度打ち出しがあってからの方針変更は「記憶に無い」と古参の地域幹部。

興味深いのはそれまで静かにしていた菅前総理らが急に総裁選に関してメディアへの情報リークを始めた事。


その前まで鳴りを潜めていた連中が週明けになって急に騒ぎ出した。

これはこの学会の方針転換と完全に連動している動きと読んでいる。自民党内はあらゆる手を使って何とか纏まる。いまの自民にとって小煩いのは立憲と共産の連中だけだと読んでいると類推。その証拠に、それまでの地方選では悉く立憲や共産党系に苦汁を飲まされている。

立憲と共産の組織に対抗するには学会を使うしか無いと考えたのであろう。菅サイドとしては何らかの時期のポスト岸田の提案を公明党に示したんだろうと考えられる。

統一問題で維新を派手に動かせない菅のもう一枚のカードは、佐藤浩ラインの学会票。公明党は岸田首相との間で軋む関係を敢えて飲み込み、ポスト岸田に希望を繋ぐ。菅はそこを約束し(つまり国交省の椅子)、立憲・共産に対抗する組織票を手に入れる。

それが嘘にならないように、週明けの25日にマスコミにリークする(情報は月曜日にリーク)事により言質を公明党に示した、と、こう言う流れでは無いか?

いずれにしても入院患者までも票田で考えるこの公明党と学会の施策。
これを正しい行動!
仏意仏勅と思って行動する会員さんの身を案ずるものである。

ただ逆に見ればユリコは案外、それほど安泰では無いので無いか?とも取れると思う。

SPRING JAPAN公式サイト