中国人の思考回路と最近の日本人 - 3

アメリカ本土に“謎の気球” 中国がスパイ? 臆測広がる FNNプライムオンライン


前回まではいくつかの例として、以下の様に記しました。


さて、どうしてこのようなタイトル
【中国人の思考回路と最近の日本人】
で、書こうかと思ったのか?と言う理由を書きます。

最近、日本人のレベルの低下が顕著だからです。
レベルと言ってもあまりにも漠然としすぎております。
そこで具体的に何のレベルが低下しているのか?
と言う部分を説明します。

まず基本的な事から言うと、読解力が異常な低下をしております。
書いてある事が目の前にありながら、全く違う方向へと読み解いているのです。流石にこれはマズイ。
読解力は人間が思考する際の一丁目一番地ですから。

この読解力の極端な低下は、様々な問題を引き起こす一大原因となっているのです。白いものを見て「赤」と言っている訳ですから、その先の話の結論は自ずと違ったものになります。

この読解力の有無を測る方法があります。
その人の書く文章です。
その文章が解りづらいとか、要点がぼやけている等あるとしたら、その方自身の文章の読解力は何某かの欠点を抱えていると言えます。

そこでとても分かりやすい例をあげて説明します。

最近こんなニュースがあります。
良いですか?
これはあくまでも参考例ですよ?

①. まず米国の上空を気球が通過しました



この段階で中国はなんて言っていますか?
「制御不能になった」
と言っていますね?

②. 中国はここで一旦謝罪を入れています




③. 米国は安全な地位域へ気球が移動するのを待って爆破しました




④. これに対し、中国は猛然と怒りを露わにした




この①から④の流れを検証してみましょう。

まず②の段階で中国は謝罪しているのです。
しかしここで大きな問題の要因が発生しているのです。

「制御不能になっている」

と言っていますよね?

本当にそれであれば米国に協力要請し、
  1. 何らかの対処を相談すべきである
  2. 或いはもし本当に制御不能で米国まで飛んで行ったならば事前に通告するべき
だと思います。

かなり雑な仕分け方ではありますが、この段階で中国側は、大きく二点の取りこぼしがある訳です。

しかし事実としては前記③ - ④の流れになった訳です。

米国の立場にしてみたら③は当然だと思います。
基本的に国内に侵入されている訳ですから。

そしていつもの④です。

昨日Twitterで少々の騒ぎになった連中の思考回路を説明します。

④. これに対し、中国は猛然と怒りを露わにした

彼らの主張は常にここから入るのです。

はて?
順番はそうでしたっけ?

この例におけるケースの場合、③に爆破に至る前に、②の善後策を練るなり対話を持っていけば③には進まなかった可能性もいくらかはあったのでは無いでしょうか?

米国は領空侵犯だけではなく安全保障上の見地など幅広く検討した上で③の爆破を行った。

これに対し中国が④の通り、猛然と怒りを露わにした。

ここがまさに中国人の思考回路アルアルなんですよ。
日常的に中国人と接触する機会のある人なら、ここを読んで恐らくウンウンと頷いていると思います。

つまり「話が通じない」のです。
スムーズな直線では無い。
どこか途切れたり、歪んだ線なのです。

中国人の思考回路は②の部分で全て解決したと思い込んでいるのです。

彼らが育ってくる環境は自身の意見やディスカッションは要らないのです。言われた通りにすれば良い。意見しようものなら会社だったらクビか嫌なポストへと転籍です。

相手がどう反応するのか?
これを言ったら相手がどう思うのか?
と言う思慮が完全に抜け落ちています。
これが〝恥〟と言う観点が抜けた思考回路の原点なのです。


で、
私が憂いるのは最近この思考回路の日本人が増えているのです。

しかしもっと悪いのは④の部分を表明する時に、それまでの①から③のプロセスを完全に無視する。
無かった事にする。
或いは虚実織り交ぜ、違うアナザーストーリーを①から③のプロセスと置き換えてしまうと言う対話術が横行しております。

昨日起こった、その前の晩の山口敬之氏の取材を妨害する人物の実名を挙げた件。
これに対する反応に、見事にこの事実が散見されます。

「取材(追求)の妨害」
が、どこかで孵化して
「犯人の一味」

へと変わっているのです。

いいですか?

私は①から④の流れは中国人アルアルと言いました。
しかし虚実織り交ぜアナザーストーリーを組むやり方。
これはタダの中国人アルアルではありません。
中国共産党アルアルなのです。

だから私はこういう事で対処しようとするパターンを【共産脳】と呼ぶのです。

なぜこの共産脳的な働きをするのか?
どうして話しを①から順番に組み立てられないのか?

これについては、また次回に。

- その4へ続く


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