日本に於ける一帯一路の目的とは? ー 補足編

ごめんなさい。
この章に関しては前回の〝後編〟を最後に締め括ると言ったのですが、舌の根も乾かぬうちとはこの事で、詳細な記録を送ってきて頂いたので、一点だけ記したいと思います。



それは松井一郎の言う「特にこの一帯一路については、外交辞令かもしれないけれども、(日本政府は)協力表明を今されてるわけです。」と言う、この一節を流石に看過する事はできません。

日本政府はいつそんな事を表明しました?

大阪市 令和4年6月常任委員会(建設港湾) 06月10日-01号

◎松井市長 これは、もともとSNSの中で、そういう誤解というか、それが広がってまいりまして、これ委員も御存じのように、自民党の皆さんが、一帯一路に関連して、大阪港湾局と武漢港の連携協定が、なぜ中国とこういう形で連携協定結ぶんだというような、これ聞いてなかったという発信をされたところから、やはりどうしても中国とのそういう連携について否定的な方々を含めて、一帯一路、おかしいじゃないかというようなことが拡散をしていったわけです。  それで、今、日本の立場として、一帯一路--一帯一路というのは、中国が旗を振って、世界の経済交流圏をつくろうという、そういう協定を結ぼうという話ですから、これ、そもそも地方自治体がやれる話ではないということはもうよく分かっていただけると思うし、ただ、日本の今の立場というのは、この一帯一路、自民党政権は一帯一路を完全否定はしていないんです。ある一部、外交上は--これ外交辞令かもしれないけれども、これから協力しますよというのが政府の答弁なんですよ。一帯一路。  ただし、一帯一路の根幹というのは国際金融です。AIIBという。これ根幹です。このAIIBという国際の金融機関に日本は出資はしておりません。それを考えると、フルコミットする気は日本はないと。ただし、近隣の国ですから、中国は。だから、中国がやる一帯一路について全面否定もしないというのが、今、日本の立場ですよね。そもそもが、一帯一路というのは、国がまず参加を決めていく話であって、そのことについて日本は、中国とまだまだ、やはり中国って、今、絶対的対立になってるわけではないですから、日本国政府としてはファジーな対応をしているというのが今の現状です。現実です。  我々は、今回の武漢港との連携協定というのは、大阪港湾局と武漢港と、お互いにその荷物の情報交換、そういうことをしながらお互いの港の活性化をやっていきましょうよと、そういうものでありまして、自民党の皆さんからいろいろとネットで指摘されるような、日本の安全保障の根幹に関わるような話ではありません。


しかし現段階での国の考えは平成31(令和元年)年3月25日の第198回国会 参議院 予算委員会の中で次の様に述べられている。
(以下は抜粋)

儀間光男(日本維新の会) 恐らく、封じ込め作戦だと、戦略だと言わしめる理由には、この反対に中国が提案する一路一帯があるわけですよ、海のシルクロード。これはまた、ある人によると、日本やアメリカをあるいは封じ込んでいくような戦略であるというような言い方する方もおられるわけで、まあそれぞれ、人それぞれいろんな考え方があって、いろんな理屈があって、いろんな研究、結果を招いて、論ずるのはいいんでありますが、こうしてややもすると抽象的な表現となって、それがお互いの誤解のし合うようなことになってはいけません。  中国政府は強力にこの一帯一路政策を進めておりますが、恐らく我が国にも参画をしてくれと、一緒に協力してやろうという呼びかけはあると思うんですが、それについての対応はどうなさるおつもりか、お示しください。

安倍晋三内閣総理大臣 これは、お互い誤解はないんだと思うんです、実はですね。私たちが言っていることは、言わば本来あるべき姿を言っている。で、そうではないかもしれないという疑いがあるから特に強く言っているわけであります。  アジアは世界の成長センターであり、膨大なインフラ需要が存在をします。このアジアの旺盛なインフラ需要に日本と中国が協力をして応えていくことは、両国の経済発展にとどまらず、アジアの人々の繁栄に大きく貢献をしていくことになるわけであります。  そこで、一帯一路については四つの考え方をお示しをしているんです、私たちはこうすべきだという。インフラの開放性、そして二番目に透明性、三番目に経済性、そして四番目に対象国の財政健全性等、国際社会共通の考え方を十分に取り入れることで、地域と世界の平和と繁栄に前向きに貢献していくことを期待をしているわけであります。  この債務国となる国に対して、その国の経済の力以上のお金を貸し込んでいく、あるいは金利も含めてですね、そうすると、その国の経済の健全性が失われてしまうと、それはよくないでしょうということであります。また、そこで造るインフラについてもしっかりと質の高いものを造っていきましょうと、こういうことでありまして、我が国としても、こうした観点から言わば協力をしていきたいと思います。  その上で申し上げますと、自由で開かれたインド太平洋構想は、一帯一路など他国の政策に対抗するために進めているものでありません。これ繰り返しになりますが、インド太平洋という広大な海を自由で開かれたものにしていこうと、地域や世界の繁栄のための国際公共財としていこうという考え方でありまして、この考え方に賛同してもらえるのであれば、これは中国も含めて、いずれの国とも協力をしていく考えであります。  一帯一路につきましては、先ほど申し上げましたように、あの四つの条件、この考え方を取り入れていくべきだと、これを取り入れているのであれば我々も協力をしていこうと、こういうことでありまして、全面的に賛成ということではなくて、こういうことをやっていくことによってお互いより良い地域をつくっていこうと、こういうことでございます。

儀間光男 総理のインド太平洋戦略と中国の一帯一路、これはクロス点があるんですよ。総理のインド太平洋からすると、いわゆる日本海から北極海、これがつながっていくわけです。一帯一路の中国は、恐らく日本海を通って北極海ということでシルクロードを延ばそうということだと思うんですね。そうするとクロス点がありますから、このクロス点でいろんな議論をして、双方がウイン・ウインになるように頑張っていただきたいと、こういうふうに願うところです。


いままでもこの文言は何度も引用しているが、引用元を明らかにしないと〝エビデンスガー〟が五月蝿いので、今回は原文から引用した。

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ここで当時の内閣総理大臣であった安倍総理は明確に「一帯一路については四つの考え方をお示しをしているんです、私たちはこうすべきだという。インフラの開放性、そして二番目に透明性、三番目に経済性、そして四番目に対象国の財政健全性等、国際社会共通の考え方を十分に取り入れること」
これは中国に対する課題であり「これをクリアするんであれば協力もやぶさかでは無い」と言う表現をしています。

しかし更に注意すべきポイントは「全面的に賛成ということではなくて、こういうことをやっていくことによってお互いより良い地域をつくっていこうと、こういうことでございます。」と結んでおります。

つまりこれは言い換えれば、安倍首相は「一緒にやる気はねーよ」と暗に言っているのであって、これを受けて質問者である日本維新の会の儀間光男は「(前略)〜このクロス点でいろんな議論をして、双方がウイン・ウインになるように頑張っていただきたいと、こういうふうに願うところです。」
とこちらはいかにも一帯一路をやりたさそうな、やる気まんまん隊である事を表している。

それはそうでしょう。
この日から遡る事、約二年前に維新の会は中国に対し一帯一路に加わるにはどうしたら良いか?と教えを乞うている。


なんとか当時の安倍首相に首を縦に振って頂きたかったのだろう。建前で交わしている安倍首相に対し、「出来ますよね?」的な言葉を投げかける維新の議員。分かりやすく言うと「良いお友達でいましょう」と言うパワーワードに対し「良いお友達ってつまりOKって事ですよね?」と言う変態ストーカー気質野郎丸出しの解釈をしていると考えれば解りやすい。

さて非常に面白い事に最近気がついた。この維新が一帯一路について維新が中国に教えを乞うたこの出来事。当時は中国の外交部が堂々とHPに掲載していた。


中国はこれを中国語で「日本の公党が一帯一路に興味を示し、どうしたら加われるか教えを乞うてきた」と喧伝した。これはいわゆる内外に〝国として誤ったメッセージを発信した〟と断定できる。維新は完全に国賊である。

そこで以前、このBlogにpostした時、リンクを貼っておいたが、昨日そのリンクを踏むとこうなっていた。


掲載している事がバレると困る人がいるんでしょうねぇ。中国は困らないと思いますよ。誰ですかね?困る方は?と、思いきや本店が消しているのに支店がそのままと言うお茶目さが良いですね。



ところでこの今井氏、中国大好き過ぎてどうにもならないみたいですね。


ここまで証拠が出揃っているのに、懸命に中国とのつながりを消そうとするってなんですかね?


ところで皆さん「嘘つきの顔」ってどう言う顔かご存知ですか? 
はい!たっぷりご覧ください!
こう言うのを〝嘘〟と言います。
小学生や小さいお子さんは、こう言う風な大人にならない様に気をつけてくださいね!
こう言う嘘はすぐにバレちゃいますから!


 

「息を吐く様に嘘をつく」
どこぞの国の方と寸分違わず同じ仕様になっている様ですが、仮に日本人だったとしても士農工商以下の方が多いと言われる政党らしい結末ですね。

最後にもう一度記します。

これ外交辞令かもしれないけれども、これから協力しますよというのが政府の答弁なんですよ。一帯一路。ただし、一帯一路の根幹というのは国際金融です。AIIBという。これ根幹です。このAIIBという国際の金融機関に日本は出資はしておりません。それを考えると、フルコミットする気は日本はないと。ただし、近隣の国ですから、中国は。だから、中国がやる一帯一路について全面否定もしないというのが、今、日本の立場ですよね。そもそもが、一帯一路というのは、国がまず参加を決めていく話であって、そのことについて日本は、中国とまだまだ、やはり中国って、今、絶対的対立になってるわけではないですから、日本国政府としてはファジーな対応をしているというのが今の現状です。現実です。 

と言う松井一郎の言葉。
これは国会への冒涜ですよ。
まさに安倍さんも〝草葉の陰で泣いている〟そのものの展開です。

曲がりなりにも国政政党の代表であるのなら、答弁する前に過去の資料の読み込みくらいしてくるのは当然でしょう。
あまりにも情けない答弁だったので終わりにしたはずの本章ですが、追記で書きました。


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