妄想小説 @その男、黒幕につき その壱


登場人物

故・安倍元総理

猿井一帯一路(サルイ・イッタイイチロ)市長
基地村明日屁°(キチムラ・アスペ)知事
鈴木乳首男(スズキ・チクビオ)
菅平大根餅(スガダイラ・ダイコンモチ)
林+木(ハヤシギ)元総理
世界微信の会
中東に住む謎オヤジ トミー


トミーと最初に知り合った頃、彼は私に対し諭すように注意を促した。
「ええか?一番汚いヤツは菅平や!アイツの汚さだけは信頼も仲間もクソあらへんさかい、そこんとこ注意して良く見ときや!」

トミーと猿井の争いは激化。そこへアジアの小国であるオカマ共和国でIR事業者から過剰な接待を受けまくっていた基地村明日屁°達の蛮行の情報が入り乱れ、それらを誤魔化す為に殊更誤魔化しの一手に逃げまくった結果、トミーの怒りは頂点に達し互いの対立は激化した。

そんなある時〝手打ち〟と称し、猿井側からある人物と会って欲しいと言う要請が出る。いざ行ってみると仲裁役に出てきたのは、カネの匂いがすればどこでも出ていく事で有名な〝鈴木乳首男〟だった。


着座するなり乳首男は
「自分は世界微信の会にはなんの義理立てもない。しかし菅平大根餅さんだけは違う!今日は菅平さんの指示で来た。」
「そこで先に結論を聞きたいのですが、あなた達の目的は〝カネ〟ですか?」
流石はカネの前には北朝鮮にも跪く乳首男である。この微信の会が〝何で繋がっているのか?〟と言う事をたったひと言で良く言い表している瞬間を見た気分になった。

乳首男は聞いてもいないのに続ける。
「私はね、菅平さんだけなんです。私は国政に戻りたい。そんな時に角山穂積が北海道で問題を起こしました。私はそれを解決し、お陰で微信から国政に戻れたんですよ。」
聞いている側の一同の心の中はみな同じだった。
「聞いてねーよ…」

私はその頃、日本の政治や行政で起こる事態を横目で見ていた。
気になったのは北の大地、先住民の歴史を残す為に作られたとされる〝アポポイ記念館(仮称)〟だった。ここでも菅平の名前は取り沙汰され、地元の政治や社会を憂いる方々達はその行動に怒りをあらわにしていた。
「そもそもどうしてそこに菅平が関わるのかなぁ?」
その時の私の率直な気持ちはこれだった。

菅平は異常な性格を持ち合わせている。一度決めたら絶対にその流れを曲げない男であり、一度裏切られたら徹底的に仕返しをする、私はそれはある種のパラノイアだと感じている。

その菅平と故・安倍元首相が選挙前に会食があった。
会食相手がこの世に居なくなってしまった〝いま〟から考えると、その会食は話し合い等では無く〝党としての歩み方〟を安倍さんに窘められたのではないか?と思えてくるし、私はそう思っている。

「外に道を作らず、本来自分がいる場所に道を作りなさい」
全ては結果論だが、いま起こっている事を見ると報道されていた趣旨、或いはそれらを基に考えるとそうとしか思えない内容だ。

ある時、私は高名な政治ジャーナリストに菅平の人物像を直接尋ねた事がある。彼はごく一般的な答えとして、
「一度決めたら最後までやり切る人」と高く評価しつつも
「ただ、国家観が無い」
と締めくくった。

この〝国家観〟と言う言葉が非常に大きく引っ掛かった。
〝国家観〟と言う言葉は何も〝国を現す〟だけでは無い。
地域や人種なども当てはまる。
広義の国家観と言う捉え方をすると〝国家観〟とはそう言うものだと私は考える。
その広義の意味の〝国家観〟が無い結果、出来上がった最たるものは前記の〝アポポイ記念館(仮称)〟であろう。
この手合いは何をどうしたって〝カネ〟を作る為なら屁理屈を世の決まり事の様に進めると言う特性を持つ。

これは東京五輪の時の話しだが、とある中堅商社から連絡がきた。
「東京五輪の観客用にマスクを五千万枚用意して欲しい。ついては金額は…」
その話しが来た直後、かつての仕事仲間を頼って五輪の事務局にいる知人を探し出し、実際の納入金額を確認した。
単価で10円以上の差額がある。
5,000万枚と言えば単純に差額は五億円。
商社が一億円取ったとしてもあまりにもデカい。

そこで商社に折り返して質問した。
「このアイテムの仕様や金額を決めるのはお宅(商社)さんですか?」
商社はこう答えた。
「いえ、全て元総理の林+木さんです。」

なるほどね…記憶に蘇るのは2002年、サッカーワールドカップ日韓大会。電通の事務方のトップが八億円の横領で逮捕されたあの時だ…(続)

*この物語は全てヘックショイ( >д<)、;'.であり、実際の人物とは一切の関係も無いはずです。