やはり失敗した新領土作戦 @中国本土内のマカオ領土 利用者からはクレームのみ!

写真左が中国。右の煌びやかな方がマカオ。

以前、中華人民共和国の領土内にマカオ特別行政区の新区を設置する話をご紹介した。


実際にどの部分がマカオかと言うと、以前に記事かこの図を参考にしてほしい。


この一体化地区と書いてある部分の右側の下のオレンジ色の四角で囲った枠線。この部分はマカオの法律で運用されている地区だ。


具体的にはこの白い建物(イミグレーション)を中心に左右に拡がるエリアがそれで、その後ろは中国となっている。しかしマカオ市民には優遇措置が取られていて、中国政府は積極的にマカオ市民を呼び込んだ。
このエリアは中国中央政府が打ち出した新政策【大湾区構想(グレーターベイエリア)】計画に沿って作られたもので、深圳ー香港ーマカオを一大経済圏にしていこうと言う構想の元、作られていった。


因みにこの大湾区構想(グレーターベイエリア)は、大阪吉村知事が推進してる大阪ベイエリア構想の元になっているもので、この基本部分に関しては以前にも書いた通り、中国共産党の大阪領事がこれらに関して大阪維新の会にレクチャーし、その通りに実行している事は紛れもない事実。


しかし大元になったマカオではこれが音を立てて崩れている。
それでなくともマカオ市民から白い目で見られていたが、こう言うのに乗ってしまうアホがいるんですよ。まるで維新を応援している連中みたいなモンでね。

そのエリアに動いた方々から悲鳴が上がっている。



ざっくり言うと、次の様になる。

マカオの不動産が高過ぎて一般市民が買えるような代物では無くなってしまった。この大湾区横琴の宣伝で『横琴に住んでマカオで働く』と言うキャッチコピーに踊らされて、いざ実際に移り住んでみたらとんでもない事になったと言う話が飛び交った。

ペンネーム:横琴被害者さん

「横琴の不動産はマカオより安いけど、生活コストはむしろマカオより高い。更に感染が拡大した事によって、入管を閉める閉めないの話が出て本当に参った。
横琴に引っ越す事を考えている人や、マカオが打ち出したプロジェクトを検討している方は、真剣に調べたほうが良いと思う」とコメント。

「私は初期段階で政府のその宣伝を信じ、横琴に引っ越した被害者です。横琴の不動産の値段はマカオと比べてもそれほど安くはない。出入りするにはクルマが必要でガソリン代だけで月に約33,000円は掛かる。
それに加えて中国国内の保険と車検が増えてしまい、年間のそれらのコストはプラス約10万円ほど必要となる。当然、それ以外にマカオでの駐車場コストも必要。」

「横琴での生活コストはそんなに低くないし、ここに住む人はマカオのコロアンへ買い物に行く。買い物帰りの税関で毎回毎回取り調べの対象になってしまい、密輸と間違えられる危険性がありいつもヒヤヒヤする。もっと酷いのはメイドさんのサラリーが6,500元(約131,000円)からと規定されている。」

「横琴に住んでからはマカオにいる時より通勤時間が1.5〜2時間は余計に掛かり、子供が学校に行く日は朝6:45に家を出る。密輸者が一番多く問題になっていた頃は、国境での検査が厳しかった為、更に多くの時間を要した。」

「夕方、18:30に子供を拾ってまた税関を通って…を繰り返すと、帰宅は毎日20時を過ぎます。土日や祝日はマカオナンバーのクルマが渋滞し、結局、外には出られず終い。
一番痛いのはコロナが大流行した時、マカオに避難するか、マカオの会社を辞めて横琴に留まるか?の選択を迫られた。」

「私はマカオ政府に対し、横琴に住んでいるマカオ人に何かを援助してと言っている訳では無い。このプロジェクトは中国政府とマカオ政府が一部のエリアを管理すると言う話じゃなかったのか?それとも共同管理という意味は中国政府が一方的に決めて、マカオ政府は置物だったわけ?」

これが事実です。

人を見ての為政では無く、何かをする事で〝カネを抜こう〟と言う共産党独特の動きの結末です。
竜頭蛇尾と言う言葉がピッタリと当てはまります。

AIIBも失敗と断言して良いでしょう。


寄ってくるのは貧困国ばかり。
その中で先進国で唯一、擦り寄ってくれるのが大阪と維新の会だけなんですよ。

この時にマカオを利用しようとして貿易ロンダリングを計ったものの、結局、マカオ市民は動かず失敗。それがそのまま大阪に行き〝港湾パートナーシップ〟へと名称ロンダリング。
それも中国側の狙いは米国の制裁逃れ。
またそれを何も考えずに導入する大阪の行政。

さすがにここまでレベルが低いと情けなくなりますね。まぁこう言うのを選んだ市民にも問題はありますが。

私には横琴被害者さんの言葉が、数年後の大阪府民の言葉そのものじゃないか?と感じるのです。