中国の戦略はなぜステルス性が高いのか? @戦略はDNAを映し出す



昨日POSTした記事に書こうと思いましたが、あまりに長くなってしまったので、本件は昨日までと一旦区切り、別の記事にしました。
件(くだん)の上海電力にしても、例の港湾問題にしても、どうしてステルス参入ばかりするのか?と思いませんか?

今日は完全に私の考察になりますが、理由は二つあると思います。

  1. 中国が組む相手が事業当事者としての能力が低い
  2. 中華人民共和国が元来持ち合わせたD.N.A.がそうさせる


この二点を中心に書き綴っていきます。


1.中国が組む相手が事業当事者としての能力が低い


これは充分にあり得る話しなのです。
組む相手とは橋下徹たち、維新の連中を指します。

こと上海電力に関しては、あの時期(2012-2015年頃)を考えると、〝隠す必要があったのかな?〟と思う時期なのです。
なぜなら2013年以降、中国本土で吹き荒れた反日デモは鳴りを潜め、どちらかと言うと爆買い等、まだやや笑いを取れる部分もあり、今ほど〝危険〟を肌身で感じていた人は少なかったと思います。

ただ、米国企業が来る、と言うよりは、警戒レベルが若干上がる程度だったのではないでしょうか?

もちろん2010年前後にあった、人体の不思議展問題で法輪功学者が生きたまま標本にされたとか、
 


ウイグル人の臓器摘出問題などは常に燻っておりました。
     

しかし、それを現実として捉えるには、常人の感覚とかけ離れ過ぎていた為、事実として受け入れるには我々側は〝少し時間が必要〟であった事は否めない事実だと思います。

ではなぜ上海電力がステルス参入したのか?と言う点は、現在、それを追っているジャーナリストが実際におりますので、そちらの追求(どうやって入って来たか?)を楽しみにして頂くとしても、本稿では〝どうして普通に入ってこれなかったのか?〟と言う(フツーに入って来なかった)視点から考察してみたいと思います。

この点について、非常に興味深いツイートがあります。


これは全てでは無いにせよ、一部は本音も入っているのでしょうね。

仮に僕が介入したら当時の僕とメディアの緊張関係からすると大騒ぎされ、連日時間無制限のぶら下がりと会見で徹底追及を受けたはず。

ところが前記の通り、今ほどの問題になったかな?と考えると、それほど大きい問題にはならなかったはずと言い切ります。もちろん他の件で議会やその他とゴチャゴチャしていたから、これ以上の問題は避けたい、と言う思惑はあったでしょう。

しかしここで面白いのは、この『僕が介入したら…』と言う件ですね。
話しの流れから言うと、当然、これは大阪市が入札を開始する前後、つまり平成24(2012)年11-12月を指すと思うワケですよ。
だって事業者を入れ込む時期の話しなワケですからね。

橋下徹の主張を文字にすると、

『仮に平成24(2012)年11-12月頃に上海電力の話しを入れたとするとメディアとの関係が良く無いから大騒ぎになったであろう』

と言ってるのだと思います。

その時点から9ヶ月後、翌年の平成25(2013)年9月17日に、上海電力日本株式会社は産声を上げる訳ですけどね。



仮の話としてしたつもりでしょうが、結果的に痛いかどうかも分からない腹を探られる結果になる発言が多く、この頃から「あれ?この人、もしかして…?」と感じる様になりました。

その「あれ?」はこちらの動画をご覧ください。
これは参政党がどうのこうのと言う色眼鏡を外し、この神谷氏が橋下達と維新と最初に関わった当時の話し。それがその後、橋下や松井を見る基準を作るに非常に役立ったのです。

ぜひぜひ、必ず見てください。
橋下や松井がそもそも何なのか?が、よく見えます。



これ見たら分かるでしょ?
とにかく選挙さえ通れば嘘でも何でも良い。
それだけなんですよ。

仕事が出来ない人間の典型的な特徴。
権力があれば、あとは押し通せる、と考えたんでしょう。

だから自分がずっと「変だな…」と感じていた事。
外国とのやり方、事の運び方、話しの組み立て方が全部〝変〟と感じていた事がこの神谷氏の動画で全部理解できた訳です。

ではこの際のソリューションはどうするべきだったのか?は、敵に塩を送るつもりもないので、また機会のある時、この件がひと段落ついた時に、必ず公開します。

いずれにしても、橋下達の業務を行う上での能力に低さが、今回の問題を引き起こす一つの要因である、と言う事です。
当事者能力不足ってヤツですね。


2. 中華人民共和国が元来持ち合わせたD.N.A.がそうさせる


これはずっと気になっていた事なのですが、その昔、旧日本軍を苦しめた中国の農工ゲリラ部隊。その記述で非常に目を引く一文があります。

〈遊撃〉

劣弱な部隊が,戦場のみならず敵が保持支配する地域までも含む広範な地域にわたって隠密性に富むあらゆる手段を活用して,主力の作戦目的に寄与するよう攻撃的に行動する戦闘形態をいう。〈遊撃〉の語そのものは古くからある中国語で,神出鬼没な襲撃を意味した。ゲリラ戦とほぼ同義語であるが,ゲリラ戦が正規軍に属することを明示しないで対敵戦闘行動を行うのに対し,遊撃戦は一般に正規軍部隊の一部が主作戦に連携して行う戦闘・作戦形式の一つとされている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について




この中で納得の上に納得が行くのがこの一節です。

紅軍の戦術と戦略 またその戦術は「敵が進めば我は引き、敵が止まれば攪乱し、敵が疲れれば討ち、敵が退けば我は進む」という遊撃戦術と、「革命農村によって都市を包囲する」という戦略を掲げた。これらは「政権は鉄砲から生まれる」という言葉とともに、毛沢東の革命戦略として知られた。

ロシアが〝暗殺〟を企てる時、銃殺よりも〝毒殺する〟と言うのはソ連時代の名残だ、と言う話しがありますが、国の歩んできた歴史や戦術、それはそこに生きる人のD.N.A.として引き継がれます。
外に出ると分かるのですが、日本(人)は本当に情報の取り方が下手。
また相手のポイントを掴むのも苦手です。
それは先の大戦でやはり情報戦が下手と揶揄される事が多いのですが、変に勤勉なんですよね。それが時に災いするな、と見ております。

逆に中国は難しい事になると二つの道に分かれます。
  1. 賄賂
  2. ステルス
です。
これも分かりやすいでしょ?
農工ゲリラなんですよ。

アメリカは(1)でやられ、日本は(2)でやられているのです。

橋下や松井がもう少し能力が高く、中国に関してもきちんと理解していれば、今頃、こんな問題にならないで済んだ、別の道があったのにね…と、思いますよ。

ところでこの文献を読んでいて、非常に面白いポイントを見つけました。

三大規律・六項注意

 
 1928年1月、毛沢東井崗山根拠地で紅軍兵士に与えた軍の規則は、三大規律・六項注意として知られている。
 三大規律(紀律)とは、

  1. 行動は必ず指揮に従うこと
  2. 土豪から取り上げた金は公のものにすること
  3. 農民からはサツマイモ一本(後に針一本、糸一筋となる)取らないこと。
 
六項注意とは、

  1. 話しは穏やかに
  2. 売買は公平に
  3. 借りたものは返し壊したものは弁償する
  4. 寝るとき使った戸板は必ず元に戻し、敷きわらは束ねておくこと
  5. やたらなところで大小便をしない
  6. 捕虜の財布に手をつけない

をいう。

 これはさらに整理され、八項注意としてまとめられ、中国共産党軍の軍規となった。このような規律を持つ軍隊は、従来の軍閥の軍隊、あるいは国民革命軍と全く違って農民から徴発して苦しめるようなことはなかったので、その支持を受け、勢力を拡大することができた。
 この日中戦争で協力してた戦った国民政府軍(国民革命軍)と中国共産党軍(紅軍)両軍であったが、日本軍に勝利した後、国共内戦で再び戦うこととなった。その段階で紅軍は人民解放軍と改称し、現在に至っている。

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まぁ、相変わらず大嘘ばっか書いてありますが…

この三大規律(紀律)
  1. 行動は必ず指揮に従うこと
  2. 土豪から取り上げた金は公のものにすること
  3. 農民からはサツマイモ一本(後に針一本、糸一筋となる)取らないこと。

六項注意
  1. 話しは穏やかに
  2. 売買は公平に
  3. 借りたものは返し壊したものは弁償する
  4. 寝るとき使った戸板は必ず元に戻し、敷きわらは束ねておくこと
  5. やたらなところで大小便をしない
  6. 捕虜の財布に手をつけない

なんでこんなの書いてあるのかな?と思ってよく考えてみたら、出来ないんだよね😂
全部出来ない事ばっか!
あぁ、だから軍の規律にしたんだ、と。

D.N.A.はそうそう変化しないと言う事です。
だから敵と対峙したら、敵の人種を良く観る事です。

一昨日から続いた記事、三部に分かれてようやく終わりました。
これからの活動や考え方にご参考になれば幸いです。