大阪IRの土壌対策費、市の負担120億円増加 当初見通し甘く 【毎日新聞 2022/1/14】 |
これまで数回に渡り、大阪IRの問題点を様々な角度から検証してきた。
しかし詳しく調べれば調べるほど、現在の問題は解決の方向へは向かわず、むしろ逆の方向へと進む。オリックスやMGMの売上げ試算、現在の夢洲の状況など、とにかく〝念頭にしっかりとした物を想定すればするほど、見えてくる現実は歪んだ実態〟しか浮かばない。
ところが、れいわ新撰組の議員で、一連の維新関係者を激しく追求している大石あきこ衆議院議員のこのツイートで、全ての謎が綺麗に溶けた。
大阪のカジノ計画の経済効果について、試算の元データを見ないと妥当かどうかわからないでしょ。
— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) February 8, 2022
ということで、12月に大阪市に情報公開請求してて、1月に公開延期にされていた件、2月7日付けで、黒塗りどころか紙さえ出ない「全部非公開」にされて帰ってきました💢ウォォォイ pic.twitter.com/F4qP0sPnqL
*大石議員のTwitterより拝借
大石議員の投げかけたその質問は至極簡単なもので
『そもそもMGMとオリックスの連合軍が大阪に入ってくるにあたり、一体どれだけの見積もりを出したのか見せてみーや!』
と言う、極々当たり前かつ基本的な話しである。従ってここは積極的に公開した方が、周囲の信任を得られる絶好のチャンスである。
しかし大阪側の回答は、今回は黒塗りでは無く『絶対に見せないもんねー』と言う意志の固い表れを見せてきた。つまり理解へのチャンスを自ら潰した形になる。
これで話しは全て決着した。
本来、事業者が今後、この大阪と言う地で長く、少なくとも建前上は35年に渡って事業をやっていくには、地元との信頼や協力は欠かせないはずである。にも関わらず、そのシンプルかつ確信を突いた要求を完全に蹴った。
もちろん蹴ったのは大阪市長 松井一郎である。
なぜ蹴ったのか?
答えは非常に簡単だ。
〝見られては困る〟からだ。
なぜ〝見られたら困る〟のか?
その答えは至極シンプルである。
【今日に至るまでの松井一郎の説明は全て嘘】
これがすべての理由だからである。
ところがこの不開示の決定から一転。開示マイスターのWADA氏の揺さぶりが効いたのか、『見せられる部分は見せる』に変更。
まだメール来てませんが,見つけた方が教えてくれました!https://t.co/FclNspcJF2
— WADA_version3 (@freeze210929) February 9, 2022
一番下の「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)
経済波及効果の算定方法及び算定根拠について(解説資料)」のPDFですね(こんなの探せるか!)https://t.co/3c3rDRbzve
しかし実際に見てみると、歯抜けになっている為、一番肝心な
『じゃあカジノが4,000億円の売り上げがあると言う根拠はどこやねん?』
になると、霞むどころか全く見えなくなる。これでは意味が無い。そもそもcopyrightsこそ2022年になっているが、この資料自体がいつ作成されたのか?が全く分からない。Covidで一年毎に全く状況が異なってしまっているこの2-3年である。オリックスも明確に『新たに試算し直している』と株主総会で明言している。
話しを戻し、何を根拠に【松井一郎の言っている事が嘘】なのかを説明する。まず土地の整備に関する問題の時、非常に声高に、様々な人に喰って掛かるくらいの勢いで説明をしている。それもTwitterで。
しかしコロナの問題になると静か。コロナの問題だから静かになっているとは思えない。松井一郎はコロナの対策問題には全く興味は無い。『その証拠は?』と問われるならば、「今の大阪の状況を見ろ」この一言で済む。何も取り組んでいない。
松井一郎は元々頭があまり良くなく、キャパが狭い為、マルチタスクができない事は、これまでも度々目にしてきた事実だ。その松井一郎が興味が無く、面倒臭いコロナ対策の事となると、必要最小限しか喋らなくなる。また反論や質問に喰ってかかる。
ところが土地の整備費の問題が浮上した頃を覚えているだろうか?誰彼とも無く饒舌に語りかける。反論もするし、主張も激しい。
古い大阪の自民党員の方々だったら、松井一郎がどう評価されていたか覚えているでしょう?
〝あいつは絶対に議員にしてはいけない〟
と、党員間で言われてきた男である。
持っているメモリーとCPUの低さは昔から有名だった。
話しを元に戻す。
松井一郎の目的はIR/カジノには無い
『え?なにを今さら?』と言う声も聞こえそうだし『証拠はあるのか!?』との罵声も聞こえそうだ。
まず今回の不開示問題で、誰が一番大変かつ不利な立場になるのか?を考えたら答えはわかる。それは〝オリックス - MGM〟の連合軍だ。特にオリックスは厳しい株主から上場企業としての姿勢を問われるだろう。米国で上場しているMGMは更に厳しい追求に晒されるだろう。
彼らは事業の透明性と信頼性を、その市場に対して明確に示していかなければならない立場にある。その事業場所の一丁目一番地で、この様な事をしていて通用するとは思えない。MGMの株主がこの事を厳しく追求しないと誰が保証できるのか?
恐らくこの不開示の問題は外伝に乗り、米国へ輸出されその透明性を問う姿勢は厳しく追求されるだろう。もちろん大人の世界である。『あれは大阪が勝手にやった』等と言う蕎麦屋の出前みたいな言い訳ができるはずが無い。
なぜ大阪はこの様な〝大切なお客様〟をぞんざいに扱えるのか?答えな簡単である。松井一郎のスペックを考えれば簡単に答えが出る。
そこには〝興味が無い〟のだ。
コロナ対策と同じ。
言わずもがな〝大切なお客様〟である。常識的に考えたら、身体を張ってでも守らなければならないはずだ。しかし今回の〝不開示決定〟は逆に〝お客様〟を盾にし、自分自身を守っている。これは府市の職員に全てを押し付けて『俺に言ってもしゃーないやろ』と居直っているコロナ対策の大失態をそのまま写している様な図式だ。
この一連の流れから私は
〝実は松井一郎はIR事業者にさえ興味が無い〟
と決めつける一手とした。
またもう一つ〝興味が無い〟とするポイントを書く。
話しは少し逸れるが、この記事だ。
大阪市は6,300万円の随意契約を突然結んだと言う。それがこの〝サラヤ〟である。このサラヤの代表は〝経済人・大阪維新の会〟の会長を務めている。今は都合が悪いのか、この表は見れなくなっているが魚拓で残っている。
経済人・大阪維新の会
— カラータイマー点滅中🇯🇵(大阪府痴兒) (@kikusui_seigi) July 24, 2020
会長
更家 悠介
サラヤ株式会社代表取締役社長 pic.twitter.com/M64CRZKBuF
この〝経済人・大阪維新の会〟の事務所は、大阪維新の会の事務所の中にある。これは誰しもが〝何か〟を疑ってもおかしくない構図であると言える。
*ビル名を見てお分かりかと思いますが、大阪維新の会が入居しているビルです。
このビルの2Fに大阪維新の会がある訳だが、同じ2F、つまり同室に経済人・大阪維新の会がある。
以前は公式HPをONE OSAKAとして立ち上げていたが、現在は証拠隠滅の為か、ほぼ消している。
魚拓にはしっかり残っていますので掲載します。しかしどうして消すんですかね?消すという事はやましい事があると思われても仕方が無い。
下記の図は私が訴訟上等で作った図です。もしこのカネの流れを関係者が否定するのであれば、Twitter等で騒ぐのでは無く是非とも〝帳簿〟を見せて頂きたい。なんならこの便所の落書きBlogを訴えて、裁判の場で全てを明らかにしてみては如何でしょうか?
さてこの図の流れである。
上の記事の様に、大阪市は随意契約で6,000万円何某のカネをサラヤ(株)に支払った。これ、何L納入したか分かるかな?分かったらどなたかTwitterの方から教えてください。石鹸液や消毒液は、私たちは原価を計算できますから。
サラヤの代表である更家悠介氏は経済人・維新の会の会長である。そして少し古い報告書(平成30年/2018年)だが、これを見ると、経済人・維新の会のカネの動きは非常に興味深い。
リンク
報告書
事務所費(政治資金規正法に於いては事務所の賃料損料(地代、家賃)、公租公課、火災保険料等の各種保険料、電話使用料、切手購入費、修繕費その他これらに類する経費で事務所の維持に通常必要とされるものをいう(政治資金規正法施行規則より抜粋))は僅かに年間163,972円。12ヶ月で割ると月額わずか13,664円。
まぁこれは〝嘘〟と断定して良いでしょう。
つまり大阪 維新の会と経済人・維新の会は名義が異なっているだけの一体化した組織であり、その中に大阪府市と納入等の取引のある事業者の代表が名を連ねていて、大阪府市とは〝緊急を要する〟と言う理由で随意契約で公金を支出させ、受け取れる立場の人間がいる事。その受け取る立場の連中と、出す為の最終決済権を持つ人間は、同じビルの同じ部屋であり、仮に場所貸ししているとしても、各種税金や経費を含めて月額1万円前後で貸している。
これで明確に別の団体だ!
我々はクリアだ!
と、言ったとしたら、こんなハナシを誰が信じますか?
つまりこの様に、松井一郎と言う男は、市の財源を自分の意のまま動かす人間であり、こう言うところには抜け目がない。これらに加え前記の通り、大事にしなければならないはずのお客様であるIR事業者にさえ、混乱の種を蒔く様な事しかしていない(IRの試算の件など)。
また市民に理解を得る為に開催しているはずの公聴会にすら姿を見せない。
これらの事実から、私は松井一郎の大阪IR事業の本当の目的は〝大阪IRに有らず〟と結論付けたのです。
考えてみれば当たり前。
MGM/オリックスの共同体である。仮に松井一郎が言う通り〝一兆円を投資〟したとして、MGMもオリックスも上場会社である。誰がどこに払ったか?は明確にしなければならない。今回の大阪市のワクチン配送疑惑の様な事は絶対にできないのである。
そうなると松井一郎が大好きな公金からの還流或いはキックバック。ここでは便宜的に〝公金のマネーロンダリング〟と呼ぶが、それがどこのポイントで可能なのか?と考えた。
ズバリ〝夢洲の土壌改良費〟である。
ここが松井一郎の〝大阪IR〟の出発点であり目的地である、と推測する。否、ここしか〝カネ〟をコントロールできない、のである。
そう考えると
『IRからお金が入りますよ!』
『だから土壌をちゃんと整備しなければならないよ!』
の掛け声の次いで、
『コロナの対策は最優先です!』もなければ『IRは後回しにします!』も無いのも納得がいく。
もっと言うと、MGMへの言及も、オリックスへの言及も無い。
ある訳が無い。最初から興味が無いのだ。
これで分かったでしょう?
賛成も反対も無いうちに、勝手に工事を進めている理由が。
土壌改良費と言う、公金の還流だけがターゲットなのです。
府民が〝カジノが云々〟と論議していること事態が、松井一郎の思う壺なのです。
つまり彼はすでに〝目的を達成〟しているのです。あとはバレない為の理論武装です。
さぁ、どうします?