見えてきた太陽城崩壊の足音 地下銀行の構図


 
 この話しを追求していくと、結局、自分の周辺で起こった〝変なハナシ〟に辿り着くし、腑に落ちないハナシが〝ストン!〟と音を立てて落ちる。

 ともかく中国に逮捕はされていません。正確には〝中国から逮捕状が出た為、マカオが以前から内偵を進めていた件を先にやった〟が正しい。
 中国とマカオの間は犯人の引き渡し協定がない為、中国に身柄を捕られたら取り戻せない為、マカオが先に動いたのが事実。
 従ってパッと見た感じ『中国に逮捕された』様な印象を抱くこの書き方は疑問ですね。根拠を知りたいです。

 

本題に入る。話しは3-4年前に遡る。 
 あるマカオの選手が中国F4でチャンピオンを獲った。マカオを代表するチームであるセオドールレーシングとしてはこの選手を欲しかった。そこで英国本部から言われマカオのASNへ行った。が、『セオドールの出る幕じゃない!もっとちゃんとしたとこと決めてある。』と言われ「はぁ?」と思った。ウチより凄いとこってどこよ???だった。

 暫くするとそれがハイテックと分かった。すぐにハイテックの当時のオーナーに連絡をした。曰く『マカオのスポンサーが付いた』と。
 マカオの企業は基本、グランプリ以外は外へのスポンサーはしないので、ちょっと不思議だった。暫くするとそれは仮想通貨のDだったと分かった。分かるのと引き換えに正直言って凍りついた。「正気か?」と。

 Dは解散したマカオのマフィアの元大ボスが始めた仮想通貨だ。すぐにマカオ政府はアラートを出した。この元大ボスは太陽城のトップの兄貴分に当たるが、二人は決別したと言われていた。


この時、明確にハイテック - D - マカオの関連と繋がっているのは見てとれた。


 この暫く、太陽城は中国本土に大規模なマイニングの工場を作ったが、中共が仮想通貨に関わる一切を禁じた為に、このマイニング工場は閉鎖の憂き目に遭う。正直、なぜ太陽城がマイニング工場を作り仮想通貨に関わっていたのか分からなかった。


この記事での重要なポイントはここだ。

「在賭場裡,這意味著玩家可以立刻使用(數字)人民幣直接從賭場的出納處(甚至賭桌)購買籌碼賭博而無需兌換成港幣。」
ー カジノではプレーヤーがデジタル人民元を使用して、香港ドルに交換することなく、カジノのディーラーから直接ギャンブル用のチップを購入できることを意味します。
 
 つまりここで仮想通貨がこれら法定通貨にとって変わると、通貨発行国にとっては偽札を作られるより悪い事態になってしまうのだ。


 『一体、何を証拠に太陽城がこのDと繋がっていると言ってるワケ?証拠でもあるの?』と、言われるのは覚悟の上だ。しかし各々の人間関係を辿っていくと明確に見える。家族関係を含めてだ。しかしここでは流石に書けない。明らかにDの原資となるコインを太陽城がマイニングしていた。そこは100%間違いのない話しだ。
そうなると別れていたと思われていた二人はDと言う仮想通貨を通じて再び繋がっていた。

 言うまでもなくハイテックはロシアのF1ドライバー、ニキータ・マゼピンの父親が所有している。元々やガレージは英国だが、厳密に言えば英国に籍を置くロシアのチームだ。

 今回、ロシアへの地下銀行と称する送金やマネロンを容疑に挙げられていたが、ここまで書いたら非常に分かり易いでしょ?
 スポンサー費や事業資金としてハイテックに送金できる。おそらくケイマン等のオフショアの銀行だろう。そこからロシアへは流せる。自分の会社だからね。これらはまだ当事者はバレていないと思っているはずだ。なぜなら『ロシアとは関わっていない』と言い張っているからだ。
いや、ハイテックグランプリを介して、完全に関わっている、と私は断言する。

 そうなるとマカオのASNの中にハイテックに繋げた人間がおり、その者がこのスキームを作るのを手伝っていたのだろう。他にもマカオ映画祭は太陽城のスポンサーでやっており、マカオ政府の人間が何人か退職し、太陽城に入っている。これは完全に公務員の汚職に繋がる話しだし、だとしたら中国に逮捕させなかった事で親分の顔に泥を塗ったとしても、マカオ内で解決しないとメンツが立たないし、これをやり切らないと管理能力無しとして中央が入ってきてしまう口実を与えてしまう。

ここから先は私の仕事では無い。今回の件を追っているマカオのメディアへトスする事にした。

この話しは後日へ続きます。



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