香港創価学会 違法寄付の可能性


これは自分、と言うより我が家にとって非常に近しき問題であって、できれば早く穏便に終わって欲しかったのだが、結果、あらぬ方向に行ってしまった事件だ。

マカオ創価学会(以下、マカオSGI)の前理事長、故・李 萊徳さんは、若かりし頃、船の関係の仕事をしていて家内の父に世話になった、と自分で言っていた。そして家内が大学在学中に父が亡くなり、その後、家内は李さんが面倒を見てくれて無事に大学を卒業できた。この辺は広東人に良くある恩の返し合いだ。李さんは人生の折り返しから実業家になり、マカオで指折りの事業家となった。そしてマカオSGIの理事長となる。しかし晩年、体調を崩し、一線から身を引いた。

驚きのニュースがラジオから聞こえてきたのが2016年。タクシーに乗っていた私たちはその報道に度肝を抜かされた。

曰く『マカオSGI理事長の李 萊徳が香港創価学会(以下、香港SGI)を訴えた』と言うもの。すぐに事務所に戻り、事実関係を確認した。しかしその内容は不可解そのものだった。

香港SGIが小学校を作ると言う事になり、そこに李さんが4200万HKD(約6億1000万円)を寄付したと言う。事実、香港政府の審査で〝香港創価小学校案〟が新設校設立の最後の選考に残り、3校に絞られた最終候補としてこのプロジェクトに存在していた。それは実際に確認できている。しかし最後の最後に落ちてしまい、この案件からは脱落。

問題はここから。本来、目的を外したのだから寄付は返金するか、何かの処置をしなければならない。しかし香港SGIは手を変え品を変えあれこれ理由を付けて返金しなかった。この香港SGIの態度に業を煮やした李さんは訴訟と言う手に打って出た。

「これはえらい事になった」と思い、東京信濃町の創価学会本部の担当部署の知人に電話を入れた。しかしそこでの回答は更に不可解なものだった。曰く『個人的な問題だから。』
電話口で思わず「はぁ?」と言ってしまった。個人的な問題ではない事は明らかで、日本から創価学会の幹部が複数名、香港・マカオの両創価学会に来ていた。

その後、裁判は李さんの逝去と言う事で終結。解決したのか?しないのか?を敢えて聞くのもどうかと思ったが、「晩年を汚したな(汚したか、汚されたかは置いておいて)」、と言う思いは捨てきれなかった。

それが先週末、とんでもないカタチでまた自分の目に触れる事となった。曰く、香港SGIが李さんへ返金していないであろう寄付金を米国創価大学へ寄付し、李萊徳記念奨学金( Lei Loi Tak Memorial Scholarship 
)とする事を発表。

ここまでは「あ〜、そうなったのね」で、多少白々しくも、何とか解決したのか…と言う話しなのだが、そうは問屋が卸さなかった。
香港SGIがその基金の元になった李さんのカネで信託を組み、そこから拠出した訳だが、この信託そのものが〝正式に手続きされていなかった違法な信託である〟と報道された。実際に登録されていない。


更に言うとこの米創価大学に行った金額は1000万HKD(約1億4千万円)。その他の3200万HKD(約4億6千万円)のうち500万HKD(約7300万円)は香港創価幼稚園。残りは約4億円は五カ所(日本を含み)へ送金され、それがどこへ行ったのかは明確にされていないと言う。
 
またその大学への寄付自体、李さんからの意思では無く、裁判で揉めて解決していない金を〝李さんの基金〟と言う名目にして『名誉で返したから条件を満たしているだろ!』とするには、『話しの建て付けがあまりにも乱雑で、寄付や基金を成立させるには、いくら何でも無理があるだろう』と言う話しになったと報道された。
そしてこの話しはどこからバレたのか?と言うと、米創価大学と香港SGIの本件に関するやりとりの電子メールを入手した者がいて、そこから発覚したのだと言う。またこの電子メールの真偽に関しては米創価大学は、事実である事を認めたと言う。

この話しを整理すると、香港の違法な信託から、

  1. 米国創価大学へ約1.4億円
  1. 香港創価幼稚園へ約7300万円
  1. 日本を含む複数の関係先(五カ所とされる)へ約4億円 

が送金されたとしているが、この【3】については、いくらをどこに送金したかは不明のままとされている。

私がおかしいと感じるのは本来、海外で外貨を扱うと日本円にした時に必ず端数が出る。しかしこの【3】の4億円だけピッタリと数字が揃っている。これは日本人が数字をいじったな、と感じる部分である。常に外貨をいじっている我々だからこそ分かる部分だ。これ以上は言わない。

これは日本の国税も動くべきであるし、日本の創価学園の理事長である谷川を徹底的に調べるべきである。とにかくこの谷川が理事長になってからと言うもの、かつてない不祥事だらけになっている。先日も学園生が飛び降り自殺。それを止めようとした全く関係無い方が巻き添いで亡くなると言う痛ましい事故が起きている。


この件に対し学園側はコロナ対策を理由に説明会を開かず。しかしその一方で、緊急事態宣言下でありながら、選挙対策の学会の会合はオンラインでは無く会館に動員を掛けて開いているのである。もう末期の阿部日顕そのものである。

故人の望まぬ方向への解決を、さも故人を褒め称える様に解決するとは言語道断。到底、許される事ではない。これらに関し司直のメスが入る事。そして故人とその遺族の元へ然るべき金員が戻る事を切に祈ります。