中国ビジネスとは? ーその2

 昨日、事の流れで河野家の中国ビジネスに触れたので、この【2】で触れようとした事が結果的に、昨日の文中に網羅されてしまいました。


ここからは分かりやすく〝中国ビジネス - 空気感で感じる変化〟と題して流れを見てみようと思う。

 まず対前提として〝その時の中国はどうだったのか?〟と言う視点がとても重要となる。それをある程度の時系列に並べるとこうなる。

  • 第一期: 涙のド貧乏  乞食期
  • 第二期: よかったら結婚しませんか?期
  • 第三期: 新星!パパ活期
  • 第四期: パパ活 実は美人局だった期

この様に大きく括れます。

第一期: 涙のド貧乏  乞食期

 文革の煙が燻る1980年初頭。中国の取り扱いにはどの国も困り果てていた。そんな焼け野原を歩いていたのは一人の少女〝チャイ子〟彼女は自分が貧乏と言う感覚は無い。中国の田舎の農村で生まれ育ったから、自分が貧乏かどうかと言う感覚よりも、そもそもこの世に金持ちなる者がいると言う事すら知らない。米はまだ配給制で票と言う配給チケットで配られていた。


 見方によってはチャイ子はピュアな少女かも知れない。しかし当然の如く、クチャラーで、不潔で、身嗜みも何もあったもんじゃない。これはチャイ子に限らず、その周りの大人も皆、同じ様なレベルだった。
文革で荒廃してしまった中国に芽生えた新しい息吹、次の世代の人材はこう言うところから始まった。
 一方、国は困っていた。本来なら選挙で政治家を決め、役割を決めと言う順番があるにも関わらず、内戦や思想運動で勝ち得た政権だ。分かりやすく言えば、今のアルカイダが内戦の末にもぎ取った政権だ。反対意見は銃殺や隔離。ぶつかり合って考えるのでは無く、相手を亡き者にして自分は生き残る。そして実際に生き残った。
 チャイ子の生い立ちや環境と、政府が樹立した背景やそれが与える人民への性格・思考方法はそのままその国の人々のパーソナリティに色濃く反映された。
 対戦終了後、内戦を経て中華人民共和国が樹立。しかし彼らは自分達で何をしなければならないのか分からず、結局、ソ連に国の基本骨格の構想を委ねた。その中の一つに今回の河野家のパートナーであるBOE社の元になった北京电子管厂有限公司は設立される。


 彼らは早急に経済を立て直すべくなり振り構わず技術支援や復興支援を要請する。国がこうですから。それを見ている人民も『あー、こうやってお金貰えば良いんだ!なるほど!』と簡単に刷り込まれます。資金援助、技術支援ととにかく支援しまくり。
『中国を助けろ!我々が悪かった〜!』(なんで???)そう考える西側勢力は確実に増えていった。

 この動きを見ていたチャイ子たちはこう思います。『なるほど。くれと言えば良いんだ。そしたら貰えるんだ。』元々、教育も教養も無いところから来ています。見ている事が全て正しいと思い込み、次から次へとインプットされます。
 またおじさん達はこの純朴(と、思った)な子達に入れ込みます。月収が家族で500元 (約8500円)も稼げない人達の前で5万円、10万円と使う訳です。
チャイ子は思いました。
『この人は宇宙から来たのか?』
まだ90年代初頭の話しです。

チャイ子たちの集合写真



第二期: よかったら結婚しませんか?期

チャイ子は気付いたのです。
 好きか嫌いか別として、結婚したらカネが入る。一度入ってしまえば離婚するまではコッチのもの。その後、離婚するんなら慰謝料をできる限り大きく取る。嫌がったら監禁でも何でもしちまえ!と。但し大人しく一生添い遂げたいのであれば、静かにしてろと言えば良い。
 そこに気がついたチャイ子はお金持ちの日本人に声を掛けました。もちろんチャイ子には親戚や友達がいっぱいいます。自分を気に入らなければ友達を紹介すれば良い。もちろん〝紹介手数料は結納金からタップリ入る〟仕組みも万全。

 結婚相手を探していた本田シビ雄は広州に住む広州チャイ子を、松下パナ太は上海の浦東チャイ子を、豊田クラ之助は天津のチャイ子を紹介してもらい無事に結婚しました。

 するとチャイ子たちは声を上げます。『せっかく私たちが結婚して日本から旦那さんを迎えたのに、道路が凸凹で旦那に申し訳ない!あそこに橋が掛かってないと旦那の通勤に時間が掛かる。あなた達の国から来たのに、あなた達は同胞すら助けない訳?私たちが貧乏なの知ってて知らないフリする気?』
 これを聞いた日本の政治家さん達は『ヨッシャ!ヨッシャ!』と金を工面し、チャイ子の故郷に送ったのでした。
 しかしチャイ子はこう思ってました。
「ふん!言わなきゃくれないって変でしょ?言う前に払いなさいよ!私たちは友達なんだから!」感謝の〝か〟の字もありません。仕方がありません。〝あーゆーとこ〟の出だからです。

 そしてこの婚姻ブームに加え仕送りブームで面白いくらいにカネが入って来る様になった中国は打ち上げ花火を上げることを決めます。

「オリンピックと万博やるぞ!」

色んな国からチャイ子と国が引っ張ってきたカネは空前の好景気を産み出しました。進出した企業はオリンピックと万博景気(その間は僅か二年)で回る中国景気に上機嫌。これはもしかして一儲けできるかも?と思い始めました。なぜなら今までは出す一方で入って来なかったからです。

 しかし常識は無くとも、無事に物事が回転するのは悪くないのです。足りない部分はおいおい教えていけば良い。誰もがそう考えておりました。
 また時に日本は民主党なるトンデモ政党時代。地盤沈下のスピードは想像を超えるものがあり『これなら俺もチャイ子捕まえるべ?』と思った御仁が大量に出た時期でもありました。

 しかしこれを快く思わないチャイ子の親戚のおじさんがいました。江戸沢庵さんです。このヤキモチは蛇の様にシツコク陰湿なものでした。『日本ばっかに目を向けるなんて、おじさん悔しい!ワシは炭坑節を歌える程、日本と仲良かったのに!ヨシ!ワシをハブにしたらどうなるか、思い知らせてやる!』


 こうして空前の日本と中国の結婚ブームは江戸沢庵先生の仕掛けた〝反日デモ〟と言う茶番に濁されたのでした。その間を縫う様にオリンピックと万博は無事に開催。何だか良く分からないけどカネが回っている(風)な空気感のまま、時代は2010年を過ぎました。


第三期: 新星!パパ活期

上海万博も終わり、やや祭り事疲れが出た頃、中国の政権が代わりました。


 この時、これだけ続いた好景気だもの、基本路線は変わらないだろう、と言う空気が蔓延していたのは事実です。
 しかし新しいおじさんは皆が想いもしなかったある固い信念を持っていました。それは『中国は中国人、就中、漢民族で作り上げる単一国家である!それが中国だ!』ここに皆が気付くにはちょっと時間がかかり過ぎた気がします。

宴が終わり、やや疲れが出たとは言え、まだまだ好景気は続いています。

 大人になり社会を理解してきたチャイ子はお金が大好き。と言うより、物事の全ての判断をお金でする、すっかり都会に馴染んだ中国BBAに変わり果てました。人の信頼や友情より、まずお金です。
 アメリカやヨーロッパに渡った他のチャイ子達と頻繁に連絡を取り、お金を流すスキームを作り、それぞれの国に独自のコミュニティーを構築していきます。他の国の人がこのコミュニティーに気がつくまで、まだ数年は掛かる手前の時期です。
 時折、不正送金や保険の悪用で日本にいるチャイ子が捕まりますが、日本人自身があまり気にしていなかった、と言う点は、日本人が反省すべき点だと思います。脇が甘かったと言えばそれまでですが。

 そしてチャイ子達は自分たちと同じ種族同士で結びつきます。その独自のネットワークは外から来た人には見えません。やがて家の金を抜き、会社の金を抜き、会社の情報・特許や著作物を抜き、ご主人や彼氏が知らない間に自分たちの物として登録したりして、いつの間にか我々、元々の所有者は丸裸にされていたのです。

 それに気がついた人々は激怒しました。チャイ子を呼んで怒鳴りつけたのです。しかしこの怒鳴りつけはそれまでの〝信用していたチャイ子〟への裏返しなのです。それゆえに厳しく叱りました。


第四期: パパ活 実は美人局だった期

 さぁ正体がバレたチャイ子。これでつぶらな瞳に涙を浮かべて「ごめんなさい」と謝れば良かったのですが、そうはならなかった。なんとチャイ子が寄りかかった柱の後ろから怖いおじさんが出てきたのです。
『おぅ、われ!なんでウチのチャイ子が泣いとんのや?ゴラァ!タダで済むと思うなよ、ワレェ〜!』
 

 周りを見ると昨日まで友達だったと思っていた人は皆、変なベルトを巻いています。何かの組織でしょうか?上司も部下も近所の人も友達も、全部、その組織、そう、悪の秘密結社のメンバーだったのです。外国人が気が付かないうちに、チャイ子たちには新しいおじいさんから〝集結!〟『イ😬〜〜!』の号令が掛かっていたのです。


 これはまずい、、、慌てて逃げ帰り、日本に戻り日本村の村長に訴え出ました。気付くのが遅過ぎたのです。

『大変な事になりました。今まで3-40年、友好的にやってきたのですが、何もかも取られてしまいました。取り戻さないと私たちは大変な事になります。なんとか力を貸してください。』

村長は振り向きました。

「あっ!」



 些か度が過ぎた創作ですが、今現在、こう言う事じゃないですかね?もちろん中には組織に染まらない仮面ライダーの様な良い裏切り者もいます。しかし現実的には、今は相手の手の内に乗ってしまっているのです。
 友達同士や夫婦喧嘩だって〝時間を置いて冷静に考える〟って大事でしょ?今は一旦、お互いの陣地に戻り、冷静になる時期だと思うのです。
 ただ今回の河野家に代表される様に戻れない人たち、例えて言うのなら〝ルビコン川を渡ってしまった人たち〟もいるのです。その人たちは今回、なぜか無数の仮面ライダーが現れてその正体を暴いてくれた訳で、一旦、舞台からは退場願う。それをしないとならないと思うのです。
 彼らだって辛いと思いますよ。ショッカーに改造されたくて志願して行った訳じゃないですから。中にはそう言うアホもいますけど。
だったら武士の一分の情けで、身体が綺麗になるまで引いてもらうしかないでしょう。

 ともあれ中国ビジネスの正体は乞食から始まり物乞いをし、合弁により金を引っ張り、次は投資と名を変えて金を引っ張り、『もうそろそろ支援は良いでしょう』と言うと最後は恫喝。ヤクザか悪質な情報商材屋と変わらない訳ですよ。
 なぜか?と言うと彼らの出はアルカイダと同じゲリラでありテロリストです。日本の共産党もいつまで経っても体質が変わらないのと同じです。そのテロリスト出身で、乞食同然の生い立ちから斯様な道を通って今に至った訳です。
 彼らのビジネスは相手を喰って成長しますから、最後は喰っていた本人もまた別の者に喰われてしまいます。
そう言う意味から、私は昔から中国の事をこう呼んでいました。
〝永久に終わりの無い三国志〟
理解できますかね?
育ちって大事なんですよ。
そこを冷静に考えないと何事も最後まで成就しません。
分かりますか?橋下くん!

その3へ続く


生活雑貨