どこに消えた100億円? 吉本興行への出資を止めるべき

2019年8月、吉本興業と日本政府の出先機関であるクールジャパン機構との間に100億円の予算決定がなされた。

皆さん忘れられている様なのでUPしておきます。


クールジャパンの一環で、日本の文化を海外に情報発信する事業を吉本興行が請け負うという事で決定されたものだ。

その吉本興行が組む相手が上海メディアGr. (SMGと記載される)。上海で日本モノになると良く顔を出すメディアグループだが、経営は常に苦しく、日本文化を拡めようと言うよりは、日本や韓国に寄生してカネを引っ張ろうというのがアリアリと出ている、上海の小さな地方TV局である。そもそもこんな中央メディアとは程遠い、地方局に日本政府のカネを突っ込むべきか?と言える。と、言ってもピンと来ないだろう。サンテレビの半分以下の規模、と言ったらイメージできますか?

 
そこに日本の血税が100億円、注ぎ込まれるのです。中央からは遠い、商売に困ったSMGが誰かを通じて吉本興行の知己を得て、吉本興行から維新や橋下徹を経由して当時の菅官房長官に泣き付いて予算を取ったんでしょう。付き合いは私が上海にいた2010年からですから、随分と長いお付き合いのようで。

さてこの事業、本当に日本の伝統・文化・思想をキチンと伝えてくれれば誠に良いと考える。SMGのTVで『南京大虐殺は捏造の疑いがある』『尖閣諸島は日本固有の領土である』という事を連日連夜、報道してくれたのなら真に安い買い物であったと言えるでしょう。が、そんな事は一切ない。
2019年8月に最終決定がなされているが、その五ヶ月後にはコロナで中国は全て止まっている。つまり事実上、何も行われていない可能性が相当に高い。


そしてこの2021年9月より、上海では英語の教育が禁止され、未成年者のゲームの禁止。外国文化への憧れを消す為の措置が取られ、キンペーの思想教育が始まった。 

偽物だろうがなんだろうが、日本の情景を街並みにした中国各地の小京都は、始まって10日もしないうちに規制線が張られ事実上閉じられた。

つまり『我が国の中で日本の文化発信などしてくださるな』と言うのが中国側の明確な主張である。そうであればすぐにこの100億円もの予算を付けた事業は停止・打ち切りをすべきであろうし、この段階までに消化された予算については、その適性を会計検査院で監査をすべき事案である。

もっとも吉本興行あたりが海外のTV局と何かやろうとは片腹痛い。何ができると言うのか?吉本興行・維新・橋下徹・タイタン(橋下のマネジメント)あたりは容易にその繋がりが理解できる。

たかがIRの件でもあの様な形でマカオとの終焉をする程度にしか動けない連中である。秋元と500.comのブザマな醜態をみたら、この連中にどれだけ力が無いかわかるだろ?あっちもバカだが、こっちも相当にバカなのである。そんな中、御丁寧に今年の4月、吉本興行は上海に法人を設立している。
 
各週刊誌はこの問題をぜひ取り上げて頂き、会計検査院を筆頭に吉本興行を厳しく追求していただきたいと考えるものである。