むすめお受験


今日は娘の小学校のお受験日。

元来こう言うのはあまり好きでは無いがとにかく海外は学歴社会なので仕方ない。
日本の学歴社会なんて目じゃ無いくらい露骨。

いま行っている幼稚園も200人くらい取る為に1500人くらい受けにきていた。コネ社会のマカオでは受かった瞬間、必ず聞かれる。
『どのライン使った?』と。

使ってねーし…

事実、受けた五校の中で唯一受かったところがたまたま女子校の中でトップの学校だったのと、兄妹割引じゃ無いが、お兄ちゃんの行っている学校はてっきり妹が来るもんだと勝手に思い込んで事前予約の案内が来たものの、他に行くと分かって随分とがっかりされた。
ちなみにお兄ちゃんの学校は今年の小学校新規受験は受け付けない事に決定しているらしく、幼稚園の段階で何とかしないと高校まで決まってしまう。

娘はその幼稚園からそのまま小学校に上がれるのだが、今度は小学校で二つの道に分かれる。
ノーマルだと中文科。で、あえて受験をしてもう一段上を目指して英文科。こちらに行くとインターと同じで学校は全て英語が基本になる。
ま、ダメでもそのまま中文科なのでやや安心はしているが…
本人もそこを分かっていて、昨夜、お通夜から戻ると自分で自習していた。

マカオは日本よりひとつ下の年齢で学校に入る。
日本なら年長さんの年齢で小学校になる。
その年齢の子が11時過ぎまで勉強している姿を見ると切なくなるが、本当にこればかりは仕方が無い。

従業員と管理職。
学歴はそのまま就業に反映する。
管理職は最初から管理職。
現場から上がる事が無い。

せいぜい経歴を偽って、外国からきた企業を騙して潜り込むしか最後の道は無い(中学中退の濱本方式)。

家内も老後を考えていまいちど院に戻り弁護士を目指そうとしているが、いずれにしても高卒でも何とかなっちゃう日本は幸せだと感じる事が多々ある。

ゆえに“安くてゴージャスな海外移住”を謳う方々には異を唱えるのである。安けりゃ安いなりが海外の基本である。
また教育には目ん玉が飛び出るほどのカネが掛かる。
安さに惹かれて海外に移住し、ちょっと満足した生活を送りいざ出産。おカネが無いから適当に学校へ行かせると、そこは移民の労働者の子供だらけ、、、なんて事はざら。

マカオにもフィリピン人の子供だらけの所があるが、小学生(日本で言う五年生の年齢)でシャブで逮捕なんて、アメリカのスラム街みたい事が実際にあった。

歴史があるようで何だか薄い日本。
新しい国(地域)の様で歴史深いマカオ。

日本の教科書は間違えだらけで、種子島に行ったのはポルトガル人がマカオから行ったのだが、そうは書いていない。
思慮浅薄な人格を育て無い様に、日本はいまいちど教育内容を見直す必要があると感じる。

ちなみに上の写真。
マカオ博物館で見つけたが1920年代には娘の行っている学校が存在している。日本で言う明治の終わりには有った模様。
当時の日本の校舎と比べると、なんとモダンな事よ、と思わずにはいられない。

粕小博物館HPより引用
春日部市立粕壁小学校のHPより引用させて頂いたが、やはり国の成り立ちや思想・宗教的歴史背景が根本的に違わないとココまで違わないだろうと言うほど大きく異なる。

どっちが良い悪いではなく、そもそもの歴史的観点から“いま”を見つめる事で見えてくるものもあるかと思う。