PR戦略


 マカオで初めてのアルゼンチンレストラン"EL GAUCHO"。当社でアカウントとPRを担当していて、オープンしてから間も無く3ヶ月になろうとしている。

 結論から言うとオーナーの人徳や人脈の広さ等が全てプラスに働き大成功したと言っても過言ではない。

 自画自賛になってしまうので表現を控えながら伝えるが、このプロジェクトに関して言えばPRが非常に上手くいった。PRと言ってもFACEBOOKとCTMのBBS,そしてマカオ案内の日本語サイト"マカオナビ"この三つのwebメディアのみでのPRだけだった。

つまりコスト→ゼロ

 強いて言うと掛かった労力はこの2ヶ月でそれらに情報を入れ込みした位でせいぜい2時間???そう言う意味で言うと、自分の仕事歴の中でもこれほどコストパフォーマンスに優れた仕事はなかった。

 なぜ『FBとCTM/BBSが効果があった』と言い切れるのか?と言うとちゃんと理由がある。

 最初のうち、お客さんはポルトガル語・スペイン語・英語のお客さんしかいなかった。これは事実。ところがCTMのBBSとFBに書き始めてから急速にマカオの地元の人が増えてきた。
今では比率が地元50% V.S.外人さん40% V.S.日本人10%みたいな感じになっている。

 聞くと地元と日本人は圧倒的にネットの情報で来た、がほぼ90%なのですね。FBもふたつのPageを持っていて、ひとつはラテン語系のPage。
そして中国繁体字/英語/日本語のPageとふたつをMixして使っている。
言語の順位も中国・英語・日本と決めて書いている。

ポイントはあっさりとした紹介に留める事。

 以前、FBを使ったPRをやっていた飲食関係の店があった。PRと言うにはひどい書き方だった。曰く『マカオで一番勢いのある○○』とか『マカオでは有名な○○』とやっていた。
出来たばかりで一番有名はありえない。
 PRで大切なのは相手に自分たちの情報を少しずつ伝え興味を持ってもらう事だ。自分達の主張をぶつける事ではない。
『勢いがある』か『有名』かどうかは自分たちが言う事ではないし、それは相手が評価する事だ。

必要最小限の情報を、分かり易く伝える。

 もし必要な事が100あるとしたら、70程度の情報発信で十分だ。あとは30は相手によって知りたいジャンルが異なるし、どうしても欲しい情報なら相手からやってくる。興味を持ってもらう事への投げかけと言って良い。
そこの基本を抑えておけば、こう言うPRは非常に効率の良い宣伝になる。

 先日もFBを通して香港の雑誌の取材依頼がきた。香港・マカオのコンビニやマガジンスタンドならどこにでも置いてある雑誌だ。来週だったか、取材に来てくれる。

 こうなると我々の業務もあとひといきである意味ゴールを迎える。なぜなら、この手のメジャーな媒体に掲載されるとあとは自動的に同様のメディアから依頼が来るのは万国共通の流れだからだ。(同時に広告の依頼も増えるんだけどね…)

それにしても便利なったな~と思う次第。

 今、日本の某自動車メーカーの中国でのプロモーションに関する報告書と企画提案をやっている。そんな最中に反日運動が起こった。自分たちの住んでいるすぐ隣でこう言う事が起こるとナーバスになり、3日ほど仕事をする気になれなかった。

 また今後、どうやって中国にある日系企業が立ち直っていくのか、見えてこないのもモチベーションを失う口実になってしまっている。愚かな為政者に引っ張られた両国民の悲劇とも言えるこの問題が早急に解決に向かう事を願う。